カリッと「コキス」スリランカの揚げ菓子の作り方

カリッと「コキス」スリランカの大人気の揚げ菓子の作り方をご紹介します。コキスは独特の形をしていて、米粉とココナッツミルクの緩い生地を星や蝶の形の金属製の型にからめてサクッと揚げた軽い揚げ菓子です。

スリランカの伝統菓子で、お正月やお祝い事などにもよく作られています。コキスを作るたびに、お正月に母がコキスを作ってくれるまでワクワクして待っていた子供時代の楽しい思い出がよみがえってきます。サクサクのコキスを食べるときはいつも「あー、これを食べるときが一番幸せ」と思います(笑)。

作り方は意外と簡単

その独特の形を見たら、これは自分で作れるの？と思ってしまいがちですが、意外と簡単に作れます。とは言ってもやっぱり慣れるまではちょっと難しいと思います。ですが、作り方のコツをつかめば簡単に作れるようになって、コキス作りが楽しくなります。楽しく作っておいしく食べる。一石二鳥ってそういうことですかね。ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。

動画を見ればわかりやすい！
下の動画を見ながら、ぜひ、一度作ってみてくださいね♡

基本のコキス生地

基本のコキス生地は、米粉、塩、ターメリックパウダーとココナッツミルクで作ります。米粉は上新粉で、卵は入れても入れなくても大丈夫。基本的には生地に砂糖を加えることはしませんが、お好みで砂糖を加えても構いません。（ちなみに私は甘くない方が好き）。スリランカでは、鮮やかな黄金色のターメリックは色付けや香り付けに使われます。生地に味付けしたい場合は、ゴマ、クミン、唐辛子、刻んだカレーの葉なども入れることもできます。スリランカでは、ココナツ油で揚げることが多いですが、独特なニオイがない油、例えば米油で揚げてもいいと思います。

コキス型「コキス・アッチュワ」

コキスはコキス型を使って作ることによって、その特徴的な形をしています。シンハラ語でコキス・アチュワと呼ばれています。コキス型は柄が長く、金属の形（星、花、蝶）などいろいろな形があります。型はコキス生地に入れる前に熱い油で加熱します。次に、それを熱い油に再び入れたら、型の周りにパリッとした殻ができて、しばらくして軽く振ると型から簡単に外れます。

まずはコキス型を買うことから始めましょう

コキスを作るにはコキス型が必要です。ネットで購入可能です。コキスを作る上で一番難しいのは型から外すことですので、初心者の方は必ずシンプルな型を購入してくださいね。コキス型が見つからない場合は、ロセッテクッキー型を購入しても大丈夫です。

鋳鉄製のコキス型vsノンスティック製コキス型

コキス型には、ノンスティック製と鋳鉄製の2種類があります。従来、コキスは鋳鉄製の型で作られていますが、新品の鋳鉄製の型では、型からコキスを出すのが結構難しいので、コキスを作る前に必ずシーズニングをすることがお勧めします。私はスリランカから買ってきた鋳鉄製を使っていますが、シーズニングした後、簡単にサクサクのコキスを作っています。ノンスティック製コキス型は鋳鉄製の型よりは使いやすくて、最初に行うシーズニングする必要はありません。ただ、どちらを使ったとしても、熱い油で約３分間加熱する方がいいと思います。

鋳鉄製コキス型のシーズニング方法

シーズニングとは、鋳鉄製のスキレットや型などを買ったらまずやる油をなじませるお手入れのことです。鋳鉄製のコキス型の場合は、揚げたコキスを型から簡単に取り外せるようにするためにします。鋳鉄製のコキス型を買うなら、最初に必ずそれをシーズニングしてくださいね。やり方とても簡単です。鍋に油を入れて中火にかけて加熱します。型を熱い油に浸し、５分ぐらい置いて、鍋を火から下ろして、そのまま一晩放置します。それだけです。

コキスの由来！ちょっと面白い話！

前にも言ったように、コキスはスリランカの伝統料理で、スリランカ人の愛してやまない食べ物の一つです。ですが、ヨーロッパの国々ではクリスマスに出されるロゼットクッキーによく似ていることから、コキスは、ヨーロッパ（おそらくオランダ）から入ってきた食べ物であると思われます。「コキス」という名前は、オランダ語でクッキーを意味するkoekjes（英語cookie）に由来すると言われています。確かに、ヨーロッパのロゼットクッキーは、コキスによく似ています。

私も最近になってその物語を知りました。ネットで食べ物のこと色々調べていたら、ロゼットクッキーに出会えるまでは私もコキスはもともとスリランカの食べ物と思っていました。ロゼットクッキーも薄くてサクサクのクッキーで、ロゼットクッキー型を使って油で揚げた菓子です。しかし、ロゼットクッキーは世界中を旅していて、色々な国々で、独自のバージョンのロゼットクッキーが作られていて、色んな名前で呼ばれて、多くの人々に愛されています。