こんにちは!カンティです。今回ご紹介するのは元祖カステラと言われているパン デ ロー「pão-de-ló パン・デ・ロー」です♪ パン デ ローはポルトガルのスポンジ ケーキで、小麦粉、卵、砂糖の 3 つの材料だけで簡単に作ることができます。ぜひ作ってみてくださいね♪
ポルトガルのパン デ ロー「元祖カステラ」
をおうちで作ろう!
今日は、元祖カステラと言われている「パン デ ロー」「パン・デ・ロー」又は「ボロ・デ・カステラ」と呼ばれるポルトガルの伝統的なスポンジ ケーキレシピをご紹介します。作り方は簡単で、バターや脂肪を一切使わず、小麦粉、卵、砂糖という比較的簡単に手に入る主要材料3つだけで作れます。
英語の「パン デ ロー」レシピはこちらPão de Ló (Portuguese Sponge Cake)
パン・デ・ローとは?
パンデローは、15世紀に作られたポルトガル風のスポンジケーキです。パン・デ・ロー・デ・オバール、パン・デ・ロー・デ・アルフェイゼラン、パン・デ・ロー・デ・マルガライドなど多くのバリエーションがあるそうです。
地域ごとに材料、泡立て時間、焼き温度・時間・方法などが異なり、半生に近いものから完全に焼き上げたものまで、様々なバリエーションがあり、塩、重曹、レモンの皮などの追加の材料が加えられることもあります。
元祖カステラ
日本のカステラの起源はポルトガルの焼き菓子「パン・デ・ロー」だという説があり、16 世紀、長崎港へ出航した、ポルトガルの貿易商人やキリスト教の宣教師によって、日本にカステラは伝えられたと言われています。しかし、ポルトガルでは「カステラ」という名前のお菓子はないそうです。当時「パン・デ・カステーラ(カスティーラ王国のお菓子だ)」として知られていた「パン・デ・ロー」のレシピをアレンジした日本人はそれを「カステラ」と名付けたそうです。
カステラの名前の由来は、イベリア半島に存在したカスティーリャ王国(Castilla)のポルトガル語発音である「カステラ」(Castella)であるとされ、「ボロ・デ・カステラ」(Bolo de Castella、カスティーリャ王国の菓子の意)が「カステイラ」あるいは「カステラ」になったと言われています。※カスティーラ王国とは、1035年から1715年まで栄えた王国で、その後スペイン王国の中核となったそうです。
英語の「カステラ」レシピはこちらKasutera (Japanese Castella Cake)
このレシピについて
スポンジケーキの作り方には共立て法と別立て法という2つの製法があります。全卵を一緒に泡立てて作る作り方が共立て法、卵白と卵黄を別々に泡立ててから合わせる作り方が別立て法です。今回のケーキは共立て法で作りました。
全卵と砂糖を入れたボウルを60℃くらいの湯せんにかけ、温めながら泡立てましょう。湯せんには、卵の表面張力を切り、卵液の粘度を下げて泡立ちやすくする効果があります。 また、湯せんには砂糖を溶かす効果もあります。
日本では薄力粉を使うことが多いと思いますが、このケーキは本場同様に中力粉で作っています。
ケーキ型
伝統的に、ポルトガルのパンデローは、ベーキングペーパーを敷いた大きな土鍋で焼くそうです。その代わりにバントケーキ型を使用できます。
コツ・ポイント
- 溶いていない卵の少なくとも5倍の量が入る大きなボウルを使用してください。
- かなりの泡立てが必要なので、電動のハンドミキサーが便利です。
- 生地を作るとき、香り付けにレモンの皮を入れてもいい。
- 小麦粉をふるっておくと、泡立てた生地に小麦粉を加えるとき大変スムーズです。
- 半焼きにしたい場合は焼き時間を短くしてください。
- 焼き上がりまでオーブンは開けてはいけません。
必要な道具
パンデローを作るのに必要な道具はこちら。
- オーブン
- キッチンスケール(はかり)
- 電動ミキサー
- 泡だて器(ホイッパー)
- ふるい(またはザル)
- ゴムベラ(スパチュラ)
- 20cmサイズのバントケーキ型
- クッキングシート
- ボウル
- お鍋(湯煎用)
おいしい食べ方
出来立ても、常温でも、冷やしても美味しいです。焼きたてケーキを食べても室温で食べても美味しいですが焼いてから1日冷蔵庫で寝かせるとずっと美味しくなります。そのまま食べても美味しいですが、さまざまなトッピングとの相性も良いので、お好みのトッピングを試してみてください。クリームやトッピングを使って作る手の込んだデザートのベースとしても使える万能ケーキです。
ポルトガルの「パン デ ロー」レシピ・作り方
準備時間:20分
調理時間:30分
装置
20cmバントパン
材料(4 人前)
卵黄 4個(室温)
卵 4 個(室温)
グラニュー糖 150g
中力粉 120g(ふるいにかけたもの)
塩 ひとつまみ
下準備
- ケーキ型にクッキングシートをセットする。
- 中力粉を紙などの上に2回ふるっておく。
- 170℃でオーブンの予熱を開始する。
- オーブンラックを中央の位置にセットする。
作り方
今回、20cmバントパンを使いました。
まず、バントケーキ型の底と側面にバターまたはマーガリンを塗ります。クッキングシートを2~3枚敷きます。写真のように、バントケーキ型の側面が完全に覆われ、中央が開いていることを確認してください。
材料;卵、砂糖、小麦粉、塩。
大きなボウルに全卵、卵黄と砂糖を入れて軽く混ぜます。そのまま放置するとダマになってしまうので、すぐに混ぜましょう。60~80℃のお湯で卵液を40℃ぐらいまで常に混ぜながら温めます。温めた卵液をハンドミキサーで泡立てていきます。ハンドミキサーの高速で3分ぐらい泡立て、次に中速でボリュームがあり黄色がかった乳白色になるまで泡立てます。その後、中速度に切り替えて、更に8分ぐらい、ボリュームがあり黄色がかった乳白色になるまで泡立てます。
最後に、低速にして1分ぐらいきめを整えます。垂らした生地の形がしっかり残るくらいが理想です。
あらかじめふるっておいた中力粉をすべて生地の中に投入します。低速のハンドミキサーで、数秒間、ゆっくりと混ぜ合わせます。小麦粉が残るとダマになって食感が悪くなるので、最後にゴムベラでボウルを回しながらしっかりと混ぜて下さい。ゆっくり大きく混ぜて、全体が同じ色になったら終了!
用意しておいたケーキ型に、生地を流し込みます。170℃で10分焼き、その後温度を160℃に下げて20分ほど焼きます。30分経ったら、焼き加減のチェックしましょ。爪楊枝や竹串でスポンジの中心付近を刺して、生地がついてなければ焼けてます。焼けていなければ、追加で3分~5分焼いて下さい。※半熟にしたい場合は焼き時間を短くしてください。※焼き上がりまでオーブンは開けてはいけません。
焼き上がったら、ケーキをオーブンから取り出し、型のまま30cmぐらいの高さから落として衝撃を与えます。その後、冷却ラックの上に約30分間置きます。※焼き上がったケーキを型ごと落としてショックを与えることでケーキを縮むのを防げるそうですが、冷めると多少しぼんでしまうと思います。
粗熱が取れたら、スポンジの周りのクッキングシートをはがせば、ふわふわのスポンジケーキの出来上がり!すぐに食べない場合は、ラップに包んで冷凍庫で保管しましょう。
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- 日本語レシピ こちらをクリック:日本語レシピ
- 英語レシピはこちらをクリック:ALL RECIPE
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